調教官房長官の重賞展望部屋

重賞レースを中心に追い切りで動きが良かった馬の解説を行います。また重賞レースの展望も公開しています。

菊花賞 追い切り高評価3頭

🥇1位アスクビクターモア

南W 単走

67.0ー51.6ー37.4ー11.7 馬なり

今春の皐月賞東京優駿は絶好調だったはず。なぜかというと、中間の追い切りで3ハロンの時計が36秒台をマークしていたからだ。それが前走は37.2秒が最速だった。それは次走を見据えての仕上げだったからだ。さて今回は1週前にマークした37.1秒が最速。ただ今回は雨の影響を受けた重たい馬場状態だった。馬場状態が良ければ36秒台が楽に出ていたはず。初の輸送競馬は不安だが力出せる仕上がりだ。

 

🥈2位プラダリア

栗東坂路 単走

52.6ー37.8ー24.5ー12.2 末強め

前走の敗戦は仕上がっていなかったことが原因だろう。この馬は毎回最終追い切りを坂路単走がパターン化されていた。しかし前走は最終追い切りをCW単走で行っていた。さて今回は1週前にCWで強い負荷をかけて、最終は坂路で終いにかけて気合をつける形。春好走していた時期と同じ内容だ。仕上がり良好と見て良い。人気は落ちるが狙って面白い馬だろう。

 

🥉3位ディナースタ

栗東坂路 併せ馬 先着

54.8ー40.4ー26.1ー13.0 馬なり

初勝利までに5戦かかり、その後プリンシパルSを使われたが大敗。立て直され夏の札幌2600mを連勝し菊の舞台へ挑戦する。この馬はステイヤー気質で追い切りはあまり動かずに実戦で結果を出すタイプだ。最終追い切りまで併せ馬を行い気合いを入れてレースに行った方が結果が出るタイプでもある。この中間は併せ馬を入念に消化し、最終追い切りも時計こそ地味だが併せ馬で気合い感じる動きが出来ていた。力を出せる仕上がりにある。夏の上がり馬に注目したい。