調教官房長官の重賞展望部屋

重賞レースを中心に追い切りで動きが良かった馬の解説を行います。また重賞レースの展望も公開しています。

宝塚記念 追い切り高評価3頭

🥇1位 スルーセブンシーズ

栗東CW 単走

64.4ー50.2ー35.7ー11.2 強め

今年に入り3勝Cと中山牝馬Sを連勝して本格化した印象。前走後は放牧へ出され5月末に美浦トレセンへ帰厩した。その後美浦で2本南Wで速い時計を出して、栗東入りした。1週前、最終追い切り共にCWで追い切りを消化。1週前は5F66.4-11.4を馬なりでマーク。初めての場所でもリラックスした走りが出来ていて好感が持てた。その後、昨日の最終追い切りも栗東CW単走で追われて5F64.4-11.2をマーク。活気ある動きで過去1番の状態に仕上がった印象。3歳時以来のG1出走になるが今の状態なら好勝負できるはずだ。

 

🥈2位 ディープボンド

栗東CW 単走

81.2ー65.9ー51.7ー37.3ー11.7 馬なり

前走は早めに抜け出す競馬で勝ち馬の決め手に屈しての2着で悲観する内容ではなかった。その後約1ヶ月短期放牧へ出されて、5月末に帰厩した。5/31から坂路で52.0-12.0をマーク。いい状態で帰厩した事を感じられた。その後2週前も坂路で時計を出し、1週前と最終追い切りは共にCWで追い切られた。1週前は併せ馬を行ったが早々にパートナーをパスすると前にいた他厩舎の馬と併せる形に。その相手がテーオーケインズでその馬にも先着した。時計6F79.8-11.3でいい負荷が掛けられた印象。最終追い切りは単走だったが折り合いバッチリで和田騎手との相性の良さも感じる。G1初制覇を期待したい。

 

🥉3位 イクイノックス

栗東CW 3頭併せ 先着

98.3ー82.4ー67.9ー53.1ー37.4ー11.3 馬なり

世界ランク1位の本馬。前走はドバイで逃げて7馬身差の圧勝した。直線もほぼ馬なりの勝利で強さが際立っていた。帰国後は着地検疫を経て放牧へ出された。その後5月下車に美浦へ帰厩した。坂路と南Wで時計を出した後2週前に栗東入りした。環境に慣れるまで時間が掛かった印象はうけるが、週末は坂路、追い日はCWで追い切りを重ねられていて美浦にいる時と同じ様に調整されている。1週前追い切りにはルメール騎手が跨り併せ馬で追い切りが行われて6F79.3-11.6をマーク。若干口を割って走っていた様子があり折り合いに苦労しそうな印象を受けた。最終追い切りは3頭併せの真ん中に入り前半はゆったり走れて折り合いの心配はギリギリ問題無さそう。能力はメンバー1番でどんな走りをするか楽しみだ。