調教官房長官の重賞展望部屋

重賞レースを中心に追い切りで動きが良かった馬の解説を行います。また重賞レースの展望も公開しています。

有馬記念 追い切り診断上位3頭

🥇1位 ジャスティンパレス

栗東坂路 単走

53.3ー38.7ー25.1ー12.4 馬なり

前走は出遅れて後方からのレースになったが、直線は終い最速の末脚を使い勝ち馬に0.4差の2着に入線した。その後は1ヶ月放牧へ出て11月末に帰厩した。1週前に横山武騎手が駆けつけCW併せ馬で追われた。終い一杯に追って併せ馬を突き放す絶好の動きを見せていた。最終追い切りは坂路で調整程度。動きは絶好で坂路の自己ベストをマーク。前走も最終追い切りは坂路だったがチグハグなラップになっていた。しかし今回は加速ラップでまとめられている。力出し切れば勝ち負けだ。

 

🥈2位 スルーセブンシーズ

南W 単走

65.9ー50.6ー36.3ー11.2 末強め

今年に入り馬が充実期を迎えている。1月に中山で3勝Cを勝利すると、3月に中山牝馬Sを勝利し重賞初制覇。6月には宝塚記念で勝ち馬を追い詰める2着に好走した。前走は凱旋門賞に挑戦し見せ場たっぷりの4着に入線した。帰国後はこのレースを目標にして11月末に帰厩した。週末は坂路で週中はウッドチップコースで追われるいつものパターンを消化。1週前には南Wの自己ベスト5F64.1-11.4をマークした。最終追い切りも南W単走ですぎた軽い動きで走れていて好内容。馬体重以上に体を大きく見せていて雰囲気も良い。穴人気になりそうだが今回初G1も有り得る馬だ。

 

🥉3位 タスティエーラ

南W 併せ馬 先着

82.3ー65.4ー50.6ー35.9ー11.3 末強め

今年のダービー馬で皐月賞菊花賞も2着に好走しており3歳世代では能力上位の存在だ。菊花賞2着後は約1ヶ月放牧に出されて11月末に帰厩した。11/30から南Wで時計を計測している。堀厩舎らしく丹念に併せ馬を重ねて状態を上げている。1週前には3頭併せを行いホープフルSで人気になるゴンバデカーブースを突き放す絶好の動きを見せた。最終追い切りは併せ馬で調整程度も楽々先着。この中間は終い11秒台前半を連発していてキレ味も増している印象。今回はR.ムーア騎手が騎乗するという事もあり手綱捌きにも注目したい。